気が付けば春

owl2003-03-26

ふと気が付けば、視界に緑色が多くなっている。ヤエムグラ、タネツケバナハハコグサ、オランダミミナグサ、キュウリグサナズナオオイヌノフグリ、そしてセイヨウタンポポ…。春の草本は、私(おうる)が社会人になって最初の現場でかなり一気に教えてもらったので、印象が深い。
今日のように好天の日には、桜の開花も日中でかなり進む。朝のうちに枝にマーキングしておき、昼間、あるいは夕方に再びチェックしてみるとおもしろい。数時間で驚くほど開いているものだ。開花の最盛期、時間があるのであれば、ほどけそうなつぼみをじっと観察し続けるのもよい。
(※マーキングはテープやリボンなどであまり目立ちすぎないように取り付け、外し忘れないようにしよう。勿論木を傷めることのないよう。)

今日も暖かい 1日だった。ソメイヨシノ開花@蒲田。ひとり 1分間夜桜花見。 Gokuri で乾杯。
東京での桜開花はまだ宣言されていないようだが、気象庁による開花宣言とは「標準木」の開花に伴って発表されるものである。東京では靖国神社千代田区九段北)内の定められた 1本が「標準木」だそうで、当然この木の開花に先んじて開花する木も都内に多数ある道理。
理科年表によると、東京におけるソメイヨシノ開花日の平年値は 3月28日だそうだ。他にも「生物季節」としてさまざまな日が掲げられている。例えば、東京における梅の開花日:1月29日、ソメイヨシノ満開日:4月5日、ウグイスの初鳴日:3月5日、だとのこと。こうしたデータは気象庁職員がいわば「人力」で収集しているとの噂がある。もしそうだとしても勿論、それしかやっていないわけではないだろうが、かなり風雅な仕事のひとつであるには違いない。



ここで「平年値」と称しているのは、過去30年間の平均値である。平年値は 10年単位で更新される。現在使用されている平年値は 1971〜2000年の平均値である。
なお、ツバメの初見日は 4月3日だそう。楽しみに待ちたい。