霧のち晴のち曇夜ところにより雷雨

  
すれ違った人が「スキー場みたいだ」と話しているのが聞こえた。
霧の中を歩くと不思議な感じだ。ひんやりとしているのに、体温が奪われてゆく感覚は少ない。空気があまり動いていないから、まとわりつくような、包まれているような、そんな感触にとらわれる。音の響きも違うから、街の広がりさえ違って感じられる。勿論においも違っているのだろう。
ビルの上のほうは完全に見えなくなっている。目の前の水滴、10m 先の水滴… 100m 先の水滴が協働して、やがて視界を白い向こうに閉ざす。近づくにつれ、ゆっくりとその全貌を表す高層ビル。霧の日でなくては味わえない感覚。やがて何事もなかったかのように消え失せる半透明のフィールド。…ここは、どこだ?

日中は気温も上がり、桜の開花がぐんと進んだようだ。
夜は雷鳴が轟く。どこなんだ、というより、季節はいつなんだ。

fotolife 落ちていた?

やっと表示された画像を見てみると、…歪曲すごいな。