もっと成分の濃い

ドラッグストアにて。
目当てにしていた感冒薬が見当たらなかったため(そもそもまだ販売されているのか疑わしかった)、数種類の中から適当に選んだ「葛根湯液」を持ってレジへ。すると「こちらの商品と同じ種類でもっと成分の濃いものを御紹介できますが」と振られた。成分の濃いもの、とな。きっと薬好きにはたまらなく魅力的なフレーズなのだろう。だが私(おうる)は即答で「いえ結構です」と返した。勿論、店員の態度が気に入らなかったとかそういうような理由ではない。というかそもそも薬好きではないし。
葛根湯という漢方薬、初期の風邪にはかなり効果が高いとされ、また、眠くならない(なりにくい)というなかなか重宝なところを持ち合わせているが、欠点もある。胃腸にくるのである。特に、胃腸が弱いひとだったり、弱っているときだったりする場合には、葛根湯は禁忌である。そんなわけで、濃ければいいというものでもない。私(おうる)も人並みには強靱な胃腸を持ち合わせてはいるが、葛根湯に対する耐性はほぼ未知数。ついでに言えば薬効も未知数。風邪と胃痛の二重苦だけは避けたいところだ。
で、結果論的考察。風邪の症状の急激な昂進は避けることができたようだが、完全なるディフェンスとはいかなかった。そもそもそんなに期待していなかったので、これにて充分。「次回から葛根湯系製剤は選択しない。」

薬は恐いよ。気付いた頃には肝臓とか ぼろぼろになっていて、死よりもつらい生を引きずり回すことになるよ。

薬は恐いよ。ホント恐いよ。