メディアミックスというのか、文化の混在というのか、ともかく私(おうる)は悪いことではないと思う。

最近時々見かけるのが、クリスマスツリーの傍らに色とりどりの紙片とペンが用意してあって、欲しいプレゼントだか願い事だかを書いてツリーに吊せるようになっているもの。
七夕かよ!
…とかなんとかいいつつ、私(おうる)は悪いことではないと思う。以前書いた「ハロウィンにはかぼちゃほうとうを食べてゆず湯に入ろう」じゃないけど、文化というのはそうやって渾然一体となって浸透してゆくものなんじゃないかと思っている。そして、そういうものの今まさに「染み込みつつある現場に居合わせている」のだとすれば、我々はそれを目に焼き付け、記憶し、また、記録していかねばならないのではないかと思う。私(おうる)がかつて地質学の真似事をしていたときに何か物足りなく感じていた部分がここにあるような気もする。もう既に起こってしまったことだけを扱っていてもおもしろくない。いま、まさに、変化しつつあるその現象を目の当たりにしつつ、過去のことも扱うから、それはおもしろいのだ。
…とかなんとか言っても、当時はもう手一杯、というか、お手上げ状態だったわけで、あのときそんな俯瞰ができただろうか、といえば、できなかっただろうなあ。という結論に至るのだが。
ツリーのデコレーションだって、時代とともに変遷して然り。だとするならば、日本独自のものがどんどんできていって構わないだろうし、そのほうがずっとおもしろい。