ノーマルセッティング

(関連記事:http://d.hatena.ne.jp/owl/20070908/theremin , http://d.hatena.ne.jp/owl/20070928/days
例の学研テルミン。とりあえず片手間でノーマル組みしてみた。(それ以上のことをやるつもりは今のところ無いのだけど*1。)
まあ説明書がわかりにくいこと。
設計が悪いのだろう。…いや、悪いというほど悪くはないし、組立自体は全く簡単である。私(おうる)の好みではないというだけであってこのプラパーツの設計と仕上がりは他の追随を許さない学研のお家芸と言っても過言ではあるまい。しかし、玩具工場でアルバイトしているわけではないのだから、こんな組立をさせられても私(おうる)はちっとも嬉しくない。
で、たぶん、全国の多くの人が躓いている*2であろう、調整方法(チューニング)。
これだけは学研の所為にばかりするわけにはいかない。テルミンがそういう性質のものだから。むしろそこを再現せずにテルミンを語られてもなあ、ということらしい。だがしかし、もう少しうまく説明すればチューニングに成功する人が一気に倍になるであろう、といった感じ。「根気強くやってください」でできれば苦労はしないのである。(「どこがいけないのか」がわからないと、人間、めげる。*3
文句ばっかり言ってるのもアレなので、熾火研究所的なチューニングの勘所をひとつだけ紹介しておく。2つあるボリュームのうち右側は「基本的に操作しない」と説明書ではなっている(調節済みです、という意味と取るべきのようだ)が、必ずしもそうとは限らない。場合によってはこちらも操作しなければならない。具体的には、左のボリュームを回してもスピーカーからごく微かな音しか鳴らない場合だ*4。 そんな場合、よく聞いてみると、左ボリュームをゆっくり 1回転する間に周波数の変化の「山」がいくつもあるはずだ。そうした場合は(左右の発信周波数が大きくずれているということであるから)、左側のボリュームを大体真ん中あたりにしておき、右をゆっくり回してみること。大きな音が鳴るようになったらそのへんの適当なところでやめて(適当加減を考えるのが面倒なら真ん中へんにしておけばよかろう)、手順どおり左側のボリューム調整に移ろう。なお、本体を支えている左手のほうも、3mm 動かしただけでチューニングのやり直しになるから、注意されたし。どちらかというと、ボリュームをちょっと動かしては演奏姿勢で試し、動かしては試し、とやったほうがいい(その場合にもテルミン本体を支える手のほうは動かさず、持ち替えたりしないほうがよい。言うまでもないとは思うが、顔を近づければそれでもチューニングは変わる)。一気に調整を完了させようとしないほうがよい。
健闘を祈る(って一体誰に言ってるんだか)。

■ ちょっと追記

ふと思ったのでだらだらと書いておくと、テルミンってスペアナとか、LED レベルメータとか、ラジケータみたいなのが付いてると視覚的にも楽しいような気がするのだけど、あんまりそういうのみたことないなあ、って。アナログ全開の針式メーターなんか素敵なんじゃないかと思うんだけど。無駄に 2つ 3つ付いてたりとか(音量と周波数で 2つまではわかるけど、3つめはなに測定してるのか全くわからない)。 ま、ギター用のチューナー置いておけばそれでいいじゃんって話もあるけど、あれが内蔵されてたりとか、常に連動するイメージ。
(いや、私(おうる)は、やらないよ!)

*1:左手で操作可能なスライダ式の音量調節機構は検討してもいいかもしれない。あとはアース線を出してやるぐらいはやっておくか。それとパイロットランプは必y(以下略)

*2:チューニングできていない人の例:http://jq1ocr.exblog.jp/6257164/

*3:その意味でも、通電を確認できるパイロットランプはあったほうがいいと思った。つけたってどうせ 100円も高くならなかっただろうに。

*4:電池残量が充分にあり(本来ラジオ程度のものなのでそんな一気に消耗しません)、チューニングができていれば結構大きな音が出る。音量(小)でも 80dB 、音量(大)では 90dB 以上。(計測:このテスタ(MS8209)にて