量産型テルミン、出る!(微妙にガンダム風に改題してみた)

猫蹴猫拳より。
学研「大人の科学マガジン」シリーズは従前よりそこそこ世間の興味を引いてきた(サイエンス系・メカニカル系の)ものをそこそこ遊べるクオリティとそこそこの価格で大量生産するという手法で一部のマニア心をそこそこ鷲掴みにしつつ、いっぽうで心底げんなりさせてきたわけだが、正直テルミンは予想外だった。できるのか。まあできるのだろう。紹介ページの画像を見、価格や本体サイズを考えると、ワンアンテナタイプであることは間違いない。ワンチップ AM ラジオか何かをベースに回路を簡素化、基板製作からアセンブリ(この場合は組み立て式なのでパッキング)まで全て中国で実施している、といったところだろう。回路を簡素化すればそれだけばらつきも発生しにくくなるし、調整も容易になると考えられるため、そこそこの品質に仕上がる可能性はある。もちろん『回路はデジタル、音色は PCM サンプリング音源、センサは赤外線』、という軽く死ねる仕様の可能性もあるわけだが、まさかそこまで学研も地に堕ちてはいないであろうと希望的観測。
これまで世に送り出されていた量産型テルミンといえば「イシバシ・テルミン」がつとに有名である*1。有名アーティストも手にしているといわれるこれを「ジム」とするならばこのたびの学研テルミンは「ボール」だろうか。…いやいや、ボールだって乗り手によってはザクを墜とせるから!
…とかなんとかさんざ妄想するわけだが、実物をみるまでは諸々判断できない。
発売予定日は 2007/09/28 。価格 \2,300.- 。学研の直販ショップでは予約可能。 Amazon での予約は開始されていない。これまでの傾向を考えれば予約せずとも購入は可能であろう(発売日に書店店頭でゲットするのもオツなもの)。正味な話、流用目的で基板だけ手に入れると思って購入しても充分に安い。
当研究所における Theremin 関連記事:http://d.hatena.ne.jp/owl/20060821/theremin

■ 少々追記【2007/09/15】

テルミンmini発売まであと2週間ちょっと - 大人の科学マガジン編集部BLOG(…ってはてなD にこんなのあったんだ)にキットの梱包状態の画像が掲載されている。不鮮明な画像であるためよくわからないが、贔屓目に見る限りにおいてはアナログ回路であるように見える。

■ さらに追記【2007/10】

続報のようなもの

*1:今日現在では品切れ中。というか久しく品切れ中。