1mm なら何でもよかった。今は完成している。

owl2007-08-12

特に関係ないのだがなんとなくリンク。

↑先日タモリ倶楽部に出演されたかたのサイト。
それはさておき、とりあえず細長くて厚さ 1.0mm で適度に尖っていないものが用意できれば今回の目的は達成される。丈夫なほうがいいに決まってはいる(欲を言えばステンレスや焼きリボンが理想的)が、硬ければ加工が面倒になる。(知らない人は知らないと思うが、ステンレスは錆びないというばかりでなく、切ったり削ったりという加工がかなり困難な素材でもある。) まあ、駄目になったらまた作り直せばいいだろうぐらいの感覚で、素材はアルミとアクリルの板を調達。アルミでうまくいけばそのほうがいいと思う。どうにもうまくいかなかったらアクリルで作ろうという算段。
加工の道具だが、前回は 1年半ぐらい前に使用した Pカッターを用いる。この Pカッターという道具、これほど応用のできない切削工具も世にそう多くはない。軟質のプラスチックの薄手の平板を直線カットする以外の用途には、通常一切使用できない。その為にはまさに最適なのだが、それ以外の作業には全くと言っていいほど適さない。爪切りにだって使えない。せいぜい一部の軽金属の薄板を直線カットできる程度。そこでその「せいぜい」の部分におけるアルミのカットなわけだが、この道具の能力限界を少々超えていることは否めない。
結局四苦八苦しつつ、切り出すことはできた。しかし、プラスチックと違って、力を加えるとアルミは曲がる(弾性的にではなく、可塑的に)。そこが便利な場合も多分にあるわけだが、今回は都合がよろしくない。
諸々割愛しつつ、適当に修正を施し、棒ヤスリとペーパーで仕上げる。写真は(なんだか全くわからないような写真になってしまったが)第1作だからどちらかというと失敗作のほう。厚さは 1.0mm と 1.5mm 。ノギスで測ってジャストなら精度的には充分。製作 2本目はいくらかマシになった。所要時間 1時間ほど、正直これは出来合いを探して買った方がローコストである。でもまあ、精度とか平面とかそういうことを実感するには、自分の手で実際に切って曲げて戻してみるのがいちばんだ。あと、自分で作った道具は特性を正しく理解しつつ大事にするよね。
といいつつ、やっぱり私(おうる)は面出しがとことん苦手であるということがよーくわかっただけ、できたものはどう見てもへっぽこ、という話であった。水平出しとか*1はかなり自信あるんだけどなぁ。
久々に形あるものも作ってみたくなった。でもアイデアが浮かばないので今回は無し。それにアルミを切ったり削ったりしていると、びっくりするほど手がまっくろになるのだ。

*1:同じアナログでも、チューニング的な作業