俺の休憩を妨げる奴は万死に値する…とか密かに思ったりしてたのだろうか

トイレの窓(の外側)というのは、鳥にとってはなんとなく落ち着く感じのする場所なのだろう。ビルの片隅にあり、そこだけ幅が狭く、なんとなくひんやりしている(ような雰囲気)。
朝、換気の為にトイレの窓を開けようと思って見ると、すりガラスの向こう側にハトのシルエットが。いきなり脅かしては悪いと思い、窓越しにシルエットのあたりをコンコンコンコン、と叩く。ハトが首をもたげ、落ち着かない様子で見渡しているのがぼんやりと見える。だが、動く様子は無い。そこでもう 1回、コンコンコンコン、と叩く。やはり同じような反応を示すハト。だが、そこをどく気配は無い。仕方がないのでそのまま窓を開ける。流石に驚いたのか、ハトは飛び去った。いわんこっちゃない。
だが、いくらガラス越しとはいえ、人の気配に気付かなかったわけでもあるまい。きっと彼は、その窓のへりを日中の暑さを凌ぎつつ過ごす休憩場所としてもう(心の中で)決めていたのであろう。だから動きたくなかった。動こうとはしなかったのだと思われる。朝なれど気温は既に 30℃ 。これから改めて涼しい落ち着き場所を探すのは結構骨だろう。
仕方がなかったとはいえ、ちょっと悪いことをした気になった。