見てきました、その、「修悦体」というのを!

先日 NHK でも放送されたらしいから、もはやその知名度は全国区なのだろう。数年前、新宿駅の工事パネルに展開された独得のセンスと強烈なインパクトの案内文字、あれが 2007年夏、日暮里駅に帰ってきた。当時うっすらと「なんてインパクトのある手書き文字だろう」と思っていたものが実はガムテープによる「手貼り文字」だったというのだ。さらに驚嘆すべきはこの文字を生み出したのが一介の工事現場警備員だということだ。
すべては「トリオフォー」という団体が制作したドキュメンタリショートフィルムによって語られているが、…
 (他の動画は YouTube の関連動画から辿ってください)
…まあ、そこはそれ、として。日々変容する駅構内工事の仮囲いにあって、その内容もそれこそ日々変化し、進化している「修悦文字」。必ず消えゆく運命にあるそのガムテープ文字とガムテープサイン。暇のある人…そしてこういうテのものにビビっとくる体質の人は日暮里駅北口に降り立ち、急ぐ人々の迷惑そうな目線をよそに、実物を近くから遠くからじっくりと観察してみるといい。そして、駅そのものの雰囲気までもがらっと変えてしまうに至るその特有のセンスに酔いしれるといい。
私(おうる)が特にすごいと思ったのは、京成線への通路にガムテープで描かれた、ただの 2本の線。そう、白い工事仮囲いに描かれた、ただの、青と赤の横線なのだが…そう! 鉄分の濃い人ならすぐにわかったであろう、それは見事にスカイライナーを表現しているのだ。ただのガムテの線で。修悦体はこうした表現のセンスも目を見張るものがあるのだ。(とか言いつつ写真に撮り損ねた。いや正味な話、痺れて撮影など忘れてしまっていた。興味のあるかたはどうぞ御自身の肉眼でまず見て欲しい、なんて言い訳をしてみる。)
とりあえずスナップしてきたやつをどさっと掲載。あとでコメントぐらいはするかもしれない。
(【2007/08/08 追記】画像を少し追加&差替してみた。「スカイライナー」も追加。)
   
     
 これが工事の事情。
 
一応スラドの記事もリンクしておく。→ http://slashdot.jp/articles/07/07/18/0117249.shtml

■ 追記など

書いてみた。→ http://d.hatena.ne.jp/owl/20070815/shuuetsu