縮んでいたものを伸ばして、伸ばしたままにしておくと

とことん整体向きではない。私(おうる)の身体をマッサージとかできる人物がいたとしたらそれは相当な特殊技能者だ。
最近ストレッチをサボっていたというか、ある意味わざとサボっていたというか、ストレッチで確保される諸々よりも単純筋力のほうがさしあたり便利なのでそういう方向性でチューニングしていたわけだが、ふと通りかかった公園に誰もいなかったのを見届けてしまったのは悪魔の囁きかなにかだったのだろう、私(おうる)はその遊具の快楽に身を委ねていた。
雲底。
勿論のこと、超久々だったため身体はその負荷をあっさり拒み、手の皮も数秒以上の耐久を拒否した。たったそれだけではあったのだが、数ヶ月かけて縮みかえらせた私(おうる)の四肢に対する効果は絶大であったようだ。翌朝、背中の左側が痛い。
しかしこの痛みは全くもって合理的なものである。普通にしていれば、私は右利きであるので、上半身は右半分を酷使することになる。しごけばそれに応えるべくパワーアップするのが筋肉というものであって、当然左右の筋力はアンバランスさを増す。それをフォローすべく、骨格系は歪むわけである。元々私(おうる)は成長期に脊柱側湾症の前駆状態を指摘されたこともあり、非常に柔軟であった。現在は固まった筋肉が覆っているため柔軟性は見る影もないが、骨格の性質はそう変わるものではない。ここしばらくの間、骨格系はアンバランスを受け止め続けてきた。
筋肉というのは、急に伸ばされると、激しく縮もうとする。ぶら下がるという行為によって、上半身のほとんどの筋肉が久々の伸張を強いられ、寝ている間に一斉に縮もうとしたわけだ。そうして、一番弱い筋肉 − 普段一番使っていない筋肉 − が、負けた。それが左背中である。

というような、根拠のないことを、もう 2時間近く「帰ってこない」ソフトのなんだかよくわからない作業のうちに考え、書いているわけだが、いい加減鬱陶しくなってきたので強制終了してしまおうかな。