痛勤快速か、苦痛電車か

電車の中で湿った野良犬のようなにおいが微かに漂ってくるがその給源が特定できないときの、元凶への苛立ち、理由の判らぬことへの苛立ち、そして万が一自分が原因だったらという恐怖の、微妙なトリレンマ。
さらに、電車を 1本遅らせ、ずっと立っていくことを覚悟の上ででも新鮮な空気をとるか、多少の我慢をしてでも確保した席をキープしてゆくか、というディレンマも重なる。