天然記念物です(ほんとうであれば)。

owl2007-04-14

付近に学校が多く、寺社も何軒か密集しているその地区の中でも、とりわけ鬱蒼としている場所があり*1、そこから数種の鳥のさえずりが盛んに聞こえる。屋敷林というほどの規模ではないし、狭いから自然度とかそういうレベルの話にもならないそんな程度の場所である。羽を休める場所なら他にもいくらでもありそうなものだが、鳥たちを引きつける何かしらの要素がそこにはあるのだろう。とにかく、そこは鳥の気配に充ち満ちている。
…と、ふと見上げると、電線に 2羽のハトがとまっている。いかにもつがいといった寄り添い具合である。色味と頭の形からしてドバトの風情ではないことはすぐわかる。キジバトか。久々に見るな。…いや、キジバトにしては、若干小さく見える。全体に灰色が強いのだろうか。まだらの模様も少ないような気がする。ということは…
シラコバト?!*2
決定的証拠である首の後ろは見えない。しばらく粘ってみたが、見えない。分布も目撃情報もきわめて限られているとはいえ、羽のある動物だ。数10kmぐらいの距離を移動したとしても何の不思議もない。ましてや、昨晩のあの嵐である。可能性は無いとは言えない。2羽とも、羽がだいぶ乱れているようだ。(見てわかるはずもないのだが)だいぶお疲れの御様子でもある。
しかしいかんせん、「見えない」。こんなとき飛蚊症はサイアクだ。一応携帯の最大倍率で撮影を試みた結果が、標記画像。なんだ、これは。阿呆か。だがしかし、肉眼で判然としないものがデジカメで判ろうはずもないことぐらいは、撮影してみるまでもない事実である。それは判っている。問題は私(おうる)だ。こういうときのために単眼鏡の 1本ぐらい常に携帯していなくても最早なんとも思わなくなってしまった私(おうる)は、鳥を見る資格など無いのだ。私(おうる)はもう駄目だ。屑だ。

まあ、いいや。
別に、明らかにしたところでどうということもない。当研究所(跡)で不確かな情報を掲げたところで迷惑する人がいるわけでもない。そんなわけで、精神衛生も兼ねて、熾火研究所的には東京南部(大田区)でシラコバトつがい目視、という記録にしておく。もし昨日の風で流されてきた*3のだったら、おもしろいのでこのまま定着してほしい。
念の為付記しておくと、私(おうる)はシラコバトを千葉県柏市松戸市などで目視したことがある。(だからといってどうだとか言いたいわけでもない。)

*1:大体このへんかな:map:x139.7244y35.5504

*2:画像的にはこちらがわかりやすいかも。→ http://www16.ocn.ne.jp/~bunbukut/tr...sirakobato.htm

*3:風向からすると真逆だけどね。