所詮は缶コーヒーのおまけ、か

スーパーに買い出しに行ったところ、「WANDA シリーズ 2缶に 1枚『脳を変える!究極のメロディ』CD 付いてます!(全 3種)」とあったので、どうせ何かしら買うつもりだったから、6缶ほどで釣られてみた。「究極のメロディ」とはいっても中身は超定番クラシック楽曲が 1枚に 3曲ずつ。8cmCD なんてメディアがまだあったんだ*1、と思わせてくれる言うなれば貴重な存在。

  1. Disc 1
    1. バレエ組曲くるみ割り人形」より「花のワルツ」(チャイコフスキー
    2. ディヴェルティメント ニ短調 K.136 §1 アレグロモーツァルト
    3. 主よ、人の望みの喜びよ(J.S.バッハ
  2. Disc 2
    1. カノン(パッヘルベル
    2. フィガロの結婚 K.492 より 序曲(モーツァルト
    3. セレナーデ(ハイドン
  3. Disc 3
    1. G線上のアリアJ.S.バッハ
    2. 小夜曲 K.525 §1 アレグロモーツァルト
    3. ペール・ギュント組曲より「朝」(グリーク)

クラシック曲を聴いたぐらいで脳が変わってたまるか、といったところではあるのだが、定番中の定番、持っていても損はあるまい。…というわけで聞いているのだが、再生条件が優れていない所為もあるのだろうけど、なんというかちゃかちゃかした感じの音づくりで、どうも聞いていて心地よくない。元の曲をいじりまくっているんだろうなと思わせるような雰囲気もありまくり。適当に編集している感も拭えない。クラシックについては相当に疎い私(おうる)だが、逆にそんなような人間はクラシックを聴くつもりでこの CD を聞いてはいけないのではないかな、という気がした。少なくとも究極は少々言い過ぎ。
私(おうる)は音楽を内製するように生まれついた人間なので、無理矢理外からねじ込まなくても比較的平気なほうである*2。これまでに蓄積した音楽で、結構生きていける自身がある。端から見れば、「NO MUSIC, ONE LIFE」。ただし実際は 1 だ 0 だと数式の如く考えられる話でもない。
たかが缶コーヒーのおまけを只でもらっておきながらその言いぐさはなんなんだという気が自分でもしてきたのでこのへんにしておく。因みに本文中の「聞く」と「聴く」は一応使い分けているつもり。

*1:私(おうる)がそのへんにコミットしていないだけで、まだありますよー。お菓子のおまけなんかとしても使われたりしてますよー。

*2:とはいえ表現系としての音楽を持っているかどうかというのは全く別問題。