意味不明な道具も大好きである

owl2006-10-21

純粋機能的な道具も好きなのだが、どうしてこうなっちゃったんだろう的な道具も大好きなのである。
昔は撮影時のスケールとして、折尺は重宝していた道具のひとつである。購入後赤マジックなどで 10cm おきに赤く塗り、要するに赤白ポール状にして使用する。巻尺でも撮影スケールとして使用できることはできるのだが、取り回しや安定がよくない。普通の定規でいいじゃん、という向きもあろうがさにあらず、大抵の定規は透明だったり目盛りや数字が細かったりしてくっきりといい塩梅に写り込んでくれないものがほとんどなのである。普通の定規は野外では邪魔になるし、ときに危険でさえある。
因みにオーソドックスな木製のものの場合、購入後ハンマーで関節部のハトメを叩いてカシメるのが常であった。
そんなわけで、道具屋さんやホームセンターなどの店頭で折尺を見かけると今でもつい目がいき、品定めをしてしまうのだが(そして大したバリエーションが無いことも再確認するわけだが)、ダイソーのこの折尺には愕然。たったの 5cm で折り返す。流石に 2cm で折るこのへんには負けるが、「消しゴムか」と言った きだてさん(@イロブン)の気持ちがこの折尺でも充分味わえる。

ダイソーの製品、だから \105*1 。(JAN:4947678222388) 伸長時 50cm 、折り畳み時 6.5×2.5×1.3cm(およそ)。材質 ABS 樹脂。
折尺は、定規の一種のくせに線引きには使用できない。勿論カッティングにも使えない。背中を掻くのにも使えないし、スキマに落ちたものを取る用途にも使いづらい。「りもこん」にもならないし、勿論、猫背の矯正にも使えない。折り曲げるわけだから、計測器具として最も肝心な精度もそれほどのものでもない。つまり、そんなに便利便利な道具というわけではない。撮影用スケールとしての使用は、そんな折尺の数少ない「副業」であるといえようか。
いま現在、私(おうる)は撮影スケールを必要とするような撮影をしていないので、折尺も必要とはしていないのだ。つい癖?で入手してしまったのだが、さて、何に使ったものか。

■ 参考までに

通常、折尺と言ったら全長 1m のものが主流である。6つ折りが最もオーソドックスで、プラ製のものでは 10折りや 4つ折りも存在する。12折りで全長 2m の折尺というのもある。

*1:最近はダイソーだからと言って \105 とは限らないわけではあるが。