たぶんそれほど間違っていない(其の弐)

パソコンを購入するのにローンという手もある、と勧めてみた。
当たり前の話だが、誰しもにそういう話をするわけではない。でも、その人物は、欲しいモノの為にかなりハードな倹約を実行し、わずか半年で数十万円を貯めることのできた人間である。その人物が、知人のとある仕事を手伝う為にパソコンが必要になるかもしれない、とりあえずなんでもいいから入手して馴らしておこうかと思っている、というので、そういうことなら最安のものを買っても駄目だ、普通の人が普通に使う普通のクラスのものを選択すべきだろう、と指摘した。
しかし、そのためにせっかくの貯金を削るようなことをする人間ではないことは明らかである。資金が調達できないのなら買わない、それだけのこと、とか言いかねない。そこで、TV 通販なんかでぽんと買ってしまうのもひとつの手だ、と極端な提案をする。
言うまでもないが、こんなこと、万人に言ってよいわけがない。しかし、夢の実現とは全く別個な状態で、その人物の目の前にパソコンが 1台、充分利用可能なかたちで用意されることは、非常に重要なことであると思われた。それは、普通の人が普通にパソコンを手にするよりも遥かに意味のある、どちらかというとその人物の人生の選択にも関わる話なのである。
…というか、こと PC 環境に関しては他人の世話をこいている場合ではない。私(おうる)も、せめて YouTUBE 程度は安心して閲覧できる程度の環境を手にしなければならない。そろそろ、限界だ。(限界だ、と言い始めてから何年が経つだろうか。)
それほど間違っていなくても、なにか根本的に間違っているような気もする。