これはかなりおもしろいといえる玩具を入手の巻
秋月電子通商にて。（※ 秋葉原店は 17 〜 20日 お休みなので御注意ください）
- 5in1 デジタルマルチテスタ [MS8209] ： http://akizukidenshi.com/catalog/items2.php?q=M-699
外観は割と普通のデジタルテスター*1だが、温度計・湿度計・照度計・騒音計の機能も内蔵している。価格は \5,400.- 。湿度・照度・騒音のセンサは本体頂部についている。温度に関しては、熱電対が付属しているほか、市販の一般的な K型熱電対が使用可能。
これはおもしろすぎ。これで風速計と雨量計があれば（無いですけど）プチ気象センターだ。プチアメダスだ。雨量計は難しいにしても（転倒ますとカウンタが必要）風速計は太陽電池用モーターとプロペラを用意して電圧測定でできるかもしれない。更正は面倒臭そうだが。
とはいえ、このテスタにはデータ出力機能が付いていない。へちょくてもいいからどうにかしてデータが取り出せるとおもしろさ 3倍だったんだけど、この価格では無理か。
温度については、センサが露出していない。しかし、説明書（英語）をみると、
・Set the transform switch at the desired ℃ range position.
・The LCD display will show the current environment temperature.
・When measuring the temperature with thermocouple, 'K' type probe for this meter can be used. Insert the black plug to the COM jack and red one to the ℃ jack, touch the end of the temperature sensor to the area or source of the object for measurement.
・You can get reading from LCD.
意味は無いが、おもしろそうなので一応機械翻訳（Excite翻訳）にかけてみる。
・範囲が置く必要な℃で変換スイッチを設定します。
・LCD表示は現在の環境温度を示すでしょう。
・熱電対で温度を測定するとき、このメーターのための'K'タイプ探測装置を使用することができます。 COMジャッキとよい仕事への黒いプラグを挿入する、℃がジャッキで上げる、測定のために温度センサの端に物の領域か源まで触れています。
・あなたはLCDから読書し始めることができます。
ということは、熱電対（そう、熱電対は「thermocouple」ですよ＞ SHARP の中のかた）を差さなくても温度計測ができるってことですか。 試しにやってみる。おお、確かにそれらしい値が出ている。てことは温度センサが内蔵されてるってことですね。湿度センサ素子でもって精度よく相対湿度を出すためには、温度補正が必要だったはずだし、内蔵していても不思議はない。
でもやっぱり確認しておきたい。ということで、開けてみる。
ここまでは電池やヒューズ交換の際には開けるからどうということはないのだが。
電池ボックスの仕組みがおもしろい。006P の電池スナップは確かに意外とトラブルの元凶になりやすい部分だから、うまい方法かもしれない。…とまあそれはさておき、温度センサを探す。ぱっと見、ずばりそのものそれらしき自己主張している素子は見付からない。ひょっとしたら湿度センサに内蔵されているのかもしれないのだが、センサに息を吹きかけても温度が顕著に変化する雰囲気がない（湿度のほうはかなり敏感に反応するから、その反応の度合いから判断する限り、ここには温度センサが無いと考えるのがまっとうなようだ）。基板の裏側かもしれないと思って外してみたが、裏側には素子はついてなかった。
私（おうる）と同じように分解癖のある方への参考として書いておくと、基板上の 8つのネジのうち 4つは液晶・スイッチモジュールと基板を固定するためのもので基板と筐体の固定には関与していない。なので、基板を取り外してみる際には、下側 4つのネジだけ外せばよい。
どうもよくわからないが、少なくとも熱電対らしき素子は内蔵されていないようだ。ただ、チップ型の素子なんてものもあるらしいので、正直よくわからない。サーミスタっぽい素子ということではピンジャックすぐ近くの「R24」がいちばん怪しい。不自然に浮かせて取り付けてあるし。すぐ隣に、いかにも補正用っぽい抵抗（R21）もあるし。サーミスタと熱電対では測定範囲も精度も全く異なるような気がするのだが、そのへんについては説明書では特に触れられていなかった。
巷の小学生よ、この夏、任天堂のゲームソフトなんか買ってる場合じゃないぞ。このマルチテスタを手に入れて、適当に環境値を測りまくって、それらしくまとめれば、この夏の理科の自由研究はおわりだ。データは 10,000 も採れば誰も文句は言うまい。なあに、毎分計測を 24時間ぶっとおせばそれだけでもう 1,440個。夏休みは長いよ。力業で行け！（と、夏休み期間中同じ人物に毎日暑中見舞いを出した過去*2のある私（おうる）が言うのだから間違いない。）
