流用疑惑

産経新聞 TVCM の新シリーズ。弘兼憲史テイストのサラリーマンが呑み屋でトリビアネタを垂れ『もっと知るべきことがある。』というコピーへ繋がるというもの。
で、その CM で披露されているプチ蘊蓄はこんなような。

  • 東京特許許可局は実在しない*1
  • 携帯電話は電子レンジの中では圏外になる*2
  • 回転寿司は時速0.14kmである*3
  • 働きバチは1日6時間位しか働かない。*4
  • ガムとチョコ 一緒に食べるとガムが溶ける*5
  • シマウマは毛を刈るとグレー*6

…これって、ひょっとしたら、「トリビアの泉」のボツ投稿ネタ?
しかしあれだ。「トリビアの泉」といえば今は声優ネタが旬なのに、この CM の声優のマッチングが悪いというのはどういうことだろうか。

■ 後日追記

何回か聴いているうちにわかった。誰かと思ったら、アンガールズだ。…ヘタだなぁ。

■ もうちょっと追記

新ネタが来たらしいので加えてみた。【2006/07/20頃】

*1:【補足トリビア実在するのは「特許庁」。特許は許可する(される)ものではない。

*2:【補足トリビア電子レンジで使用している電波(電磁波)は 2.45GHz 前後の周波数。この波長の電波によって水分子の振動を励起し、食品を温める。この電磁波が外部に漏れないように、庫内は完全に電波シールドされている(というが、実際はほぼ同じ周波数帯を用いる無線LAN と干渉するとも言われているので、中には完全でないものもあるようだ)。携帯電話で使用されている電波は 0.8 〜 2GHz と同じ「ギガヘルツ帯」に属し、周波数が近いため遮蔽性はかなり高いと言える。
なお、電子レンジの技術は元々軍事技術(失敗技術といわれている)の民生転用だが、電子レンジで培われた電波シールド技術はステルス戦闘機などの電波探知回避技術へと(再)軍事転用されているという噂がある。
【重要な警告】 電子レンジの庫内に携帯電話を入れたまま電子レンジを作動させると爆発・火災・有毒ガス発生など深刻な事態の危険があるうえ、衛生上の観点からもお勧めできることではないので、迂闊に試さないことが熾火研究所的には推奨される。それでも敢えて試す場合には充分な注意を払うこと。

*3:【補足トリビア秒速に換算すると約 4cm/s 。1人分の座席幅を 40cm 程度とすると、ネタは 10秒程度で通過してゆくことになる。
これはオーナーの気紛れなどではなくマーケティングリサーチの成果であり、売れ行きなどをみて調整してゆくと例外なく一定の値に収束するらしい。これには視認→判断→手を伸ばすという一連の動作の速度が関係している。
さらに回転方向は、定められているわけではないが、右回転を採用する店がほとんど(全国で 9割)。こちらについては利き目(日本人の 7〜8割が右利き)、利き手(日本人の 9割が右利き→左手で器を取る)、右脳と左脳の機能分担(右脳が直感的欲望と左手を支配している)が作用しているとの話。
なお、関東と関西では回転速度に有意差があるとの説もある。また、カウンタ席の場合、6秒で通過が最適という説もあり、その場合の速度は約0.2km/sないしそれ以上。

*4:【補足トリビアセイヨウミツバチの働きバチの寿命は約 1ヶ月。その期間で集める蜜の量は僅かティースプーン 1杯程度。蜂蜜ひと瓶には働きバチ実に数千匹分の「人生」が詰まっている。
野生生物の日単位活動時間はおしなべて想像以上に短いことが、動物行動学的研究により知られている。

*5:【補足トリビアガムペースであるチクル(天然樹脂)や酢酸ビニルは脂溶性のため、チョコレートの脂肪分に溶ける。
噛み終わったガムを出すのは嫌だ、だけどしっかり噛み終わったのを飲み込むのはしんどい、という人は(そんな人いるのか知らないが)味が無くなった時点でチョコを口に入れれば容易に処理できるという伊東家的な小技に応用できる。
因みにガムベースは飲み込んでも人体に悪影響は無い(あまり気分のいいものではないが)。発ガン性や環境ホルモンの疑いがあるのは「酢酸ビニルモノマー」のほう(接着剤などに使用されている)であって、一応今のところは酢酸ビニル樹脂(ポリマー)のほうに疑いはかかっていないようである。

*6:【補足トリビア黄土色の種類もあるとか。
また、シマウマの「地色」が白なのか黒なのかについては諸説紛々であるらしい。家畜の判定基準を流用して「腹部の毛色を地色とする」なら概ね白、だがしかし稀に黒の個体がいる…ということのようで…。
同様に、ほとんどの白黒哺乳類の地肌の色は白黒ではないが、唯一ウシ(ホルスタイン種)だけは毛を刈った下の肌も毛と同じように 2色に分かれている。