私(おうる)が if 構文をなんとなく好きになれない理由(わけ)

何のことはない。私(おうる)が生涯で最初に学んだ(勿論独学だ)SHARP のポケットコンピュータ「PC-1248」に搭載された BASIC では、IF 文に ELSE が使えなかったから、というそれだけの話である。
刷り込みというのは恐ろしいもので、私(おうる)の場合は運悪く最初に学んだ BASIC の言語仕様の範囲内でもってとことん使い倒すという癖が付いてしまった。IF 文を使用すると処理が遅くなる*1というのも体感的に得ており、忌避する理由のひとつとなっていた。勿論、その後手にしたポケコンにしても何にしても、IF 文で ELSE が使えないということは無かったし、「構造型 BASIC」(QuickBasic とかね)も勉強した。(きれいに忘れたけど。)ましてや処理が遅いなどということは無かった。しかしそれでも、数値や文字を二択で選択するような処理はついつい数式でやろうと考えてしまうし、しかも(油断していると) 1バイトでも少なくなるように…などと余計なことを意識してしまう。
「BASIC の弊害」ということが昔、言われていた。「BASIC を最初に覚えた人間は、その後、どんな言語を覚えても「BASIC っぽい記述」しかできなくなる、というのがその主な論点だったようだ。あとは「構造化」の概念が理解できなくなる、といった言われ方もした。しかし、何をどういわれようとも、当時の私(おうる)には IF 文に ELSE も無い BASIC 以外に、一切の選択肢は無かったのだ。
(ただまあ、そこで止まる必要は別に無かったのだけど。)

*1:本当に IF 文の処理が重かったのかどうかは不明。分岐処理には GOTO 文を必然的に使用せざるを得なかったことからすれば、GOTO 文が重かった可能性も充分にある。