次々と壊れゆく。壊れてゆく。壊れ去ってゆく。

レーザープリンタ*1が応答しなくなっていた。
原因はたぶん機械的トラブル、接触不良とか電源系のなにかだろう。手の施しようがないというのが実際。むしろこれまでよく頑張ってくれたというぐらいのものだ。ひょっとすると、同一機種では世界中で一番最後まで働いていた個体なのではないだろうか。…でもって、さて、どうしたものか。別に紙出力を絶対しなくていけないというわけでもないので「今後プリントアウトを我慢する」でもいいのだが。
背に腹は替えることができず、ポータブルのインクジェットプリンタ*2を発掘する。一体何年ぶりにその姿を拝むだろうか。もともと持ち運びを前提にしていたので、A4 サイズノートパソコン用のカバンに一式まとめて入れていた。そして、それをそのまましまい込んでいた。
発掘すると当然、それがそのまま出てくる。予備カートリッジも含めてそっくりそのまま。外観は、そのまま中古に出せるくらいの好状態。パッと見には傷も汚れもない。赤外線通信可能、充電式バッテリ内蔵、スキャナカートリッジに交換するとスキャナとしても使用できるという意外な優れ物*3であった。しかし、何年もそのままの状態で放置したインクジェットプリンタがそのまま使用できる保証は全くない。プリンタは全てそうだが、とりわけインクジェットに関してはいくつかの内部パーツが寿命を過ぎると素人には最早どうしようもない。(つまり、現状ではプロにもどうしようもない。)そうして死んでいったインクジェットを私(おうる)も何個か看取っている。試してみて、使用できるかどうか判断するしかない。
しかも、ホストとなるノート PC は自前で分解修理した際に赤外ポートの線を切ってしまっている可能性がある。これについては最早なにをかいわんや。
で、試してみた。まず、プリンタの駆動系(モーター)は OK 。バッテリは放電してしまっているが(当然といえば当然)、死んではいないようだ。問題は赤外通信。リソースが限られているのでファームのやりくりをして PC を再起動、通信オンにするがなかなかプリンタを見つけてくれない。PC 側に問題がある場合は諦めるしかないな…と思っていたところ、プリンタのほうがオンラインになったタイミングで PC がプリンタを認識。
プリンタに入れっぱなしだったインクカートリッジは当然乾燥していた。専用保存容器に入っていたカートリッジはまだ生きているものもあり、テストプリントも成功。紙を選べば充分使用に耐える*4。ひとまず、よかった。
5年近くの眠りから目覚めたこの子も、死ぬまで使うことになるのか。それとも。

*1:LBP-220Pro ( → 何故か残っている Joshin による紹介ページCanon オンラインショップによる消耗品販売リスト

*2:BJC-50vTi ( → Canon による機種仕様情報

*3:しかし USB は不搭載、赤外が使えない場合の唯一の頼りとなるパラレルポートは専用コネクタ、ケーブルは別売り。

*4:ただ、あれだ、遅っせぇ〜〜〜!!!