「ガードレールの怪」に対する一見解

謎の金属片は、概ね車のボディの一部であったというのが真相らしい。
ガードレールに車をぶつけた場合、これは「交通事故」であるから、道路交通法 第72条により届出をしなくてはならない。しかしである。私(おうる)が昔、小耳に挟んだ情報によれば、ガードレールや標識などを壊した場合、道路管理者からものすごい金額を請求されるそうだ。ちょっとこすっただけでも相当なことをいわれるという噂。だから、そのことを知っている人は、ガードレールにぶつけた車を見かけた際には(勿論、人身事故でなく、且つ、自走可能な場合に限ってだが)「いいから早く逃げろ!」というらしい。
ガードレール(の部品)の金額そのものは 1m あたり \9000 程度という話もあるが、工事作業まで含めるとその額はかなりのものになると思われる。それをすべて事故当事者に負担させるというのかどうか、ということになるのだろうが、現状では全額請求ということなのだろう。
車を運転する人間のマナーがどうこう、などといっているが、経済的なこと、そのほかのことも考えれば、逃げてそのまま放置したくなるのはある意味仕方のないことかも知れない。勿論、逃げた人のぶんの修理負担は公費で賄われるわけで、こんな腹立たしいことはない。事故った輩の後始末をなんでみんなでやらなくちゃいけないんだ、と思えば、憤懣もやるかたない。しかも、金属片で負傷した人にしてみれば、怒りとかそういうレベルで済む話ではないだろう。しかし、本来の問題はそこではない。「正直者が馬鹿をみる」現在の制度がいけないのだ。「恥の文化」が支配する日本において、正義感のみでコントロールするシステムは限界がある。
ともかく、私(おうる)が自転車に乗るときにはガードレールの金属片に充分注意するようにしよう。さしあたってそのくらいの自衛策しかないが。

■ 後日追記してます

ガードレールの「値段」に関する別情報を記しておいた。