因みに、なんですが N○ LOAN のからくりとは。

からくり、なんてほどのことではない。
不況下に左うちわでいられる業界のひとつに「消費者金融」があるというが、今日日の不況っぷりはそんな金融業界にまで危機的状況をもたらしている…らしい。そうしたことの反映か、上掲記事によらずとも、消費者金融各社とも強烈なイメージ戦略やサービス合戦で生き残りを模索しているということは、周知の事実。誰しも安閑としていられない世の中。
「N○ LOAN」にしたってそのひとつと言い切ってしまったところで決して過言ではない。然るに「1週間無利息」とはすごい話だ。何度借りても、ホントウのホントウに無利息ならば、ひょっとすると

『一週間無利息の会社を 2社見つけて、その 2社で 1週間ごとに交互に借り換えを繰り返せば、
いつまでも無利息でお金を借り続けることができるのでは…?』
などと考えた方も大勢あろうかと想像する。
だが現実には、それは不可能である。…しかし、「1週間無利息」も、間違いないホントウである。
そのメカニズムは、金利システムが「月極めの日割り計算」というところにある。借りるのはいつでも自由、1週間分は無利息。ただし、返済は毎月25日にしかできない。その前に返しても、次に来る25日までの金利がかかる。もし26日に返せば、その翌月25日まで、丸1ヶ月分の金利を上乗せ請求されるというわけ。そして、「N○ LOAN」の無利息が適用されるのは、実質的には毎月19日から25日までの期間のみ。完全無利息で返済できるのはこの期間内に借り、しかも25日(まで)に全済した場合のみである。だから、7日間ごとにA社、B社…と借り回しても、結局は1ヶ月あたり3週間分の金利を請求される(しかも2社にまたがればその倍だ。借り直しているからさらに倍・倍…)。

…やはり借金はしないに越したことはないように思う。
(この記述に誤りがあったらなんらかのかたちで御指摘をお願いいたします。たぶんそれほど間違ってはいないと思うのだけど。因みにこのエントリは 2001年12月に書いたアートの焼き直しです。)