白い巨塔

今回、地上波で初「再放送」された田宮二郎版「白い巨塔」は、ダイジェスト版だそうだ。今日、昼間の 2回に分けて「最終回」が放映された。
渡りに船。
このドラマの撮影終了後まもなく、田宮二郎は猟銃にて自殺することになる。結果、まだ子供だった私(おうる)の死生観を左右することになった*1人物の遺作(のラストぐらい)は是非とも観ておかねばなるまいと思った*2
感想。随分、違うタッチになるもんだな、と思った。良くも悪くも、唐沢寿明版「白い巨塔」は無駄が無く、洗練されていて、且つ、救いがあった。田宮版はただひたすらに哀しく、痛々しく、そして救われない勝ち負けの世界だった(ように映った)。
山崎豊子は、なんでこんな哀しいラストを持って来たがるのだろうか。

*1:このへんについてはいずれ書こうと思っている。…というか、書いたことがあるのだが、サイト閉鎖とともに消去してしまったのだった

*2:…が、ビデオに録ったり DVD をあたったりするまでもないとも感じている。