「植物は強し」物件、そして気温 20度の幻想

owl2004-03-28

添え木がめり込んでかくの如し。
因みにこれはイチョウの木だが、一部で「生ける化石」ともされるほど原始的な部類に属するこの樹木は時として異形を為すようである。(参考:id:owl:20031209 の 1枚目の写真)
特に老木において顕著であるようだが、「気根」と呼ばれる組織が発達するらしい。見るだに「柔らかそう」な垂下。
そういえばイチョウは水分の非常に多い木であると聞いたことがある。イチョウの木を植えておくと防火帯の役割をしてくれるのだそうだ、とかなんとか。…というわけで、ここで演繹してとりあえずの結論。実際は木なんだからもうそれなり(常識的)に堅いわけだが、ことイチョウに関しては、タイムスパンを相当に長く取れば、彼等はぐにゃぐにゃなのだ。きっと。むしろ垂れ落ちそうなほどに。
人間の感覚では捉えることのできない世界が、世の中にはまだまだある。どうかすると、世の中の大半はそういうもので満たされている。



ちょっと無理矢理蘊蓄っぽいことをちりばめてみた。ともかくふりかけてみた。回転ドアの前には警備員が立っており、慣れない風情の二人組(女性)がそのドアに向けてテレビカメラを廻しているようだった。と、この話題はここまでと猛烈に関係ないわけだが、そんな晴れた日の、桜も咲きかけの、なんということのない午後だったと記しておくという目的を為すがゆえ、そのまま温存される方向。いっつびんなはーどでいずないと。犬のように駆けずり回り丸太のように眠る。