東京では、典型的な冬の日には雪が降らない。

降雪日数と気温の月別平年値(1971〜2000)
東京1月2月3月4月12月
降雪日数(日)2.73.52.20.10.00.7
平均気温(℃)5.86.18.914.48.4
データは理科年表より。
東京でも 10年に 1度は 4月に入ってから雪が降っている、というデータ。(統計期間は 30年間(所謂「平年値」)なので、直近数年間の傾向とは異なることもありうる。)
1月と 3月の降雪日数がさほど変わらないのが興味深い。日本で雪がいちばん降る時期といえば一般に 2月、これは東京でも変わらない。しかし、気温のデータを見ればわかるとおり、月別でいちばん寒いのは 1月である。いちばん寒いときにいちばん雪が降るのかというと、そうでもない、ということである。
東京など太平洋側では、西高東低の典型的な冬型気圧配置のときには乾燥した晴天になり、雪は降らない。これが崩れたときにこそ降りやすい。また、3月(や、稀に 4月)には所謂「寒の戻り」で雪になる。

とまあこういう話をすると、気持ちまで寒くなってくるからいけない。