誰が予想しただろうか

マクドナルドやロッテリアが開店し、日本に新たなファーストフード文化の先鞭が付いたのが 1970年代前半。やっかみからか、またこれこそ日本の文化なのか、「ハンバーガーの牛肉はニセモノだ」なんていう噂がものすごい勢いで広まった。ただ単に「牛肉ではない」というだけではない。聞くもおぞましい噂がまことしやかに流布されたのだ。私(おうる)の記憶では、1980年代頃のマクドナルドは TVCM でも店頭でも「牛肉以外の肉は一切使用しておりません」としつこいほどにアナウンスしていた。それでもなお、「そうは言っても、なんか入ってんじゃないのかい?」と本気で思っていた人は当時少なくなかった。
思うに、「不当表示」は今に始まった問題ではないのかもしれない。缶詰の表示(絵柄)と中身が違う、なんていうのは、結構ざらだったという印象がある。(→ 参考記事*1(「うそつき缶詰」の項))
1990年代だったか、一時期、オーストラリアでカンガルー肉を(ハンバーガーなどに)使用することの是非が話題になったことがあったらしい。
あの頃、誰が一体、「牛肉100%」が何のステータスにもならない時代が来ると予想しただろうか。今だったら「馬肉のほうがいい」「カンガルー肉喰わせろ」「いやむしろネk(以下検閲削除)」とかいう話になるかもしれない。
…とまあそんなことを考えながら、「すき家」で大盛り牛丼を食べた。

*1:消失してしまったようなので web.archive で掘ってみた。