写真にはスケール(寸法の判るナニカ)を入れるか否かについてのこと

写真は普通の牛乳パック…であるかというと実はさにあらず。よく見かける 1L のパックの約 6割の高さ。形は全く同じに作ってあるが、これは 200mL パックである。
まあでも、正味な話、日常の写真で被写体の大きさが正確にわかる必要性など、あまり無いといえば、無い。別に困らない。
私(おうる)は地学科出身なので、撮影した写真にスケールは必須であった。写真を見ただけでは、写っているものの大きさが直径 5m なのか、5cm なのか、はたまた顕微鏡下の 5μmなのか、判らないのだ。よく、火山や地震の現場写真で人が写り込んでいることがあるが、あれは大抵わざと写真に人を入れているのである。(人間の大きさから撮影した対象物の大きさが判然とする。)別に地質学の人間が写りたがりだったりするわけではない。
一方、生物を扱っている人にはスケールを入れない人も少なくないと聞く。確かに、生物の大きさはべらぼうに違ったりしない。少なくとも地質学のように、同じような形状の構造が数百万倍も違う大きさで現れたりはしない。種の判別などの資料として寸法を採るのであれば、写真に写り込ませたスケールから概算するのでは精度的にお話にならない。結局実測するのであれば写真にスケールなど要らないというのにも一理ある。 昔「生物の人達は写真にスケールを入れない習慣なのですか」などとつまらない喧嘩を売ったりしたこともある私(おうる)だが、いま思えばほんとうにしょうもない言い草を投げつけたものだ。
かくいう私(おうる)も、デジカメを常用するようになってからスケールはほとんど入れない。私(おうる)写真のほとんどが街角でパシャパシャと勢いだけで撮った代物だというようなことも、関係あるかもしれない。