違和感と寂寥感

owl2003-11-26

本日の写真を見て、瞬間になにかおかしい、と感じる人はどのくらいいるのだろうか。

 写真の解像度が低い所為で電線が写っていない、のではない。とあるビルへの引き込み線が必要なくなったため、電線が撤去されたのである。そういえば、少々前に工事車両が来ていた。
 所謂「トマソン物件」の典型例と言えるかもしれない。
 彼(電柱)はなにを支えているのか。今や残された中継機材を忠実に守り、掲げるばかりの存在。永年、ビルに寄り添い、電力を供給し続けてきた彼も、今や人の立ち入らなくなったそのビルとともに運命の日をただひたすら待つ。
 いい天気だ。
 「青空、ひとりきり」、ってのは、こんな感じなのだろうか、なんて、わけのわからないことを考えてみたりする。