色と名前

id:midomido さんのアート「色が入っている名前(男性編)」(id:midomido:20031009#p2 および id:midomido:20031010#p1)に関連して。
「Boy's Name DataBase」というサイトがあるので、「赤 青 黄 緑 茶 黒 紫 灰 白 橙 藍」といったようなキーワードで OR検索してみると。…うむ。男の子の名前でも、結構出てくる。ただし、やはりちょっとレアな部類に属する名前が並ぶ。あるいは「紫苑」など、男女どちらでも使用可能、即ち、中性的なイメージのある名前か(あるいはどちらかというとこれは女の子の名前ではないのか、というようなもの)。それに決定的なのは、女の子の名前のようにずばり色の名前そのものを名前としたものは見当たらない。「緑(みどり)」「藍(あい)」「紫(ゆかり)」など。註:見直してみた。「藍(あい/らん)」「緑(ろく)」「青(あお/せい)」「赤(せき)」など、無いわけではないが、男性名として一般的な名前だとはいささか言い難い。音読みのものは所謂「色の名前」とは言いにくい気が。)
やはりそういうことか。(だからどういうことだ。)



余談になるが、男女の名前の決定的な差異として私(おうる)が常々思っているのは、名前の長さ。漢字での文字数もそうだが、読みの音数もそれ。
試みに、4文字(4音節)以上の、女の子の名前を挙げてみるといい。何人上げられるだろうか? 恐らく、3個挙がれば大したもの(しかも、きっとすべて 4文字)。はい、ここでそのうちの 1個を挙げてしまいましょう、「桜子(さくらこ)」。「大したもの」であるという自負のある方はあとふたつ、ひねり出してみよう。なお、「響子(きょうこ)」「凉子(りょうこ)」などは音節数が 3 なので不可。
いっぽうで、男の子の名前なら、5文字だろうが 6文字だろうが、ありふれた名前でいくらでも思いつくことができる。4文字などありふれすぎてわざわざ挙げる気にもならない。
因みに、「「女の子の名前辞書」計画」というサイトで調べても、数は極めて少ないと言える。日本の戸籍法上「ミドルネーム」はすべて下の名前に含まなければならないので長くなるというケースは多々あるようだが、本来の意味での「長い名前」とは異なる。
だからどう、ということではないのだが、女の子の命名にあたってとにかく珍しい、ユニークで、滅多にない名前を付けたいと思っていたならば、読みで 5文字以上の名前を考えればいい、ということのようだ。

■後日追記

こういう質問があったので、ざっと洗ってみた。時間がなかったので結構いい加減ではあるが

若干絞り込んで、それでもまだ 1795件。全体の比率からするとかなり少ないのではあるが、単純に個数だけでみると、そう少ないということでもないような気がしてくる。…まあ、このうち一体いくつが日本人の女の子の名前として常識的に通用するのか、はまた別問題として。