写真日和

ネコハリウッド

いい天気な日である。
いい天気なばかりでなく、実に光線具合がよろしい。こんな日は、コントラストの高い、いい写真が撮れそうな気がする。強すぎる日光はよろしくない、という向きもあるかとは思うが、自然光はなんと言っても素晴らしい。東京で今の時期だったら、意外と難しい(おもしろい写真を撮るには、という意味においてだが)サツキツツジなんかをじっくりと狙ってみたりするのも楽しそうだ。あるいは落葉樹、例えばツタとか、ケヤキとか、こういった樹木の葉の、この時期ならではとも言える微妙な色味をおさえてみるのもおもしろい。
街の風景を広角、あるいはいっそのこと魚眼でざくざくと情報量の多いまま切り取ってみるのもよさげな気がする。
…などといろいろ想像してみたりはするが、残念ながら今日は呑気に徘徊している時間は無かった。ぱかぱかと無駄なシャッターを切れるほどのフィルム代・現像代もない。あまつさえカメラも Dimage X や LOMO では、今日の世界に満ちている折角のくっきり感とすっきり感を表現しきれないであろう。
そんなわけで、専ら想像の世界のみでああでもない、こうでもない、と思いを巡らせてみる。
頭の中では、常に私(おうる)は名カメラマンだ。(まこと、頭の中ではナンデモアリにも程があるというものだ。)