秋葉はいい。

銀行だった場所が喫煙所になっていたり、目抜き通りに堂々と卑猥なオタイラストが掲げてあったり。微妙に変貌を遂げながらその毒気の強さも相変わらずだが、やっぱり秋葉はいい。小学生の頃、自転車にまたがり片道 30分以上かけて足繁く通った頃が懐かしい。
秋葉原駅は、いよいよ核心部分が大規模な工事にかかったようだった。…因みに、「あきはばら」という町名を有する地区はごく狭いエリアであり（台東区秋葉原）、電気街からは外れている。秋葉原電気街の主要地区は「千代田区外神田」（そとかんだ）にある。
因みついでにもうひとつ。「あきはばら」はもともと「秋葉ヶ原」（あきばがはら）であった。だから、略して言うならば「あきは」ではなく「あきば」が正しい。「あきはばら」とは国鉄が駅名を定める際に、もともとの地名を歪めてしまった罪深き例のひとつである。（ほかには「くまがや」など）
余談はさておき。…そういえば、私がはじめて自分のお金でデスクトップパソコンを購入したのも、その頃はまだ高価だった携帯電話を購入したのも、秋葉だった。購入した店は、いま両方とも、ない。
秋葉を半日も歩き回れば、目的の程度、あるいは目的の達成度如何に関わらず、かなり疲労することは間違いない。秋葉という町の魔力なのか、なんなのかは知らないし興味もないが、何故か予想以上に疲労するのが常である。秋葉に行くとき持って行くべきは現金でもなければキャッシュカードでもない。体力のゆとりがなによりの必需品である。

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現金はあまり余分に持っていると、余計なものを買ってしまうことになりかねない。また、今でも秋葉は現金取引が基本と心得ておいたほうがよいようだ（勿論、お店による）。

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