永久機関

CaCO3 + 2CH3COOH → Ca(CH3COO)2 + H2O + CO2
Ca(CH3COO)2 → CaCO3 + (CH3)2CO
実際そんなうまくいくはずもない*1のだが、最初に石灰石が適当にあれば、酢酸(お酢)からアセトンが繰り返し、いつまでも作れる。

まあそんな苦労しなくとも、もしアセトンが欲しいのであれば安物の除光液を買ってくればそれで済んでしまうわけなのだが。(というかアセトンを欲しがるというその意味がよくわからない*2。)
因みにアセトンは化学工業で副生成物として対需要でみると過剰生産されているそうで、そのため価格も安いとのことだ。
アセトンのにおいがリアルに浮かぶ。なんというか、鼻の奥のほうがにがい、そんな感じのあれ。

*1:上の式では、反応の進行を待ってから水分を揮発させるなどして結晶を取り出さなくてはならない。
下の式では、脱水と乾留が必要。

*2:念の為記しておくと、松脂を溶いて塗布する際にエタノールで溶くと乾燥にかなりの時間を要するからアセトンでやったらどうだろうか、と思ったというそれだけ。別に危ないことしようとか思ってませんから。
熾火研究所的には、薬品は溶媒として以上の興味は無いのですよ。

煙突掃除夫のパラドックス

銭湯の煙突掃除夫は特別な清掃用具を使用せず、煙突の上から入り、自分の手と足と体を使って煙突内の煤を落としながら、下まで辿り着く。当然掃除が終わった頃には全身煤だらけのまさに「真っ黒」である。
ここでふと疑問に思う、煙突掃除夫は何故、銭湯の仕事で真っ黒になったのに、そこの銭湯でひとっ風呂浴びてから帰らないのだろうかと。 現実にはほぼ全ての煙突掃除夫が通例として掃除をしたその銭湯では入浴せずに帰る(実話)。
せっかくの銭湯なんだからさっぱりして帰ればいいのに。しかしそこにはちゃんと理由がある。

すみません、私(おうる)も一瞬考えてしまいましたよ。ある意味出来過ぎの実話 LTP (Lateral Thinking Probrem)。(というか昔からあるネタなのかなこれ。)
…え、やっぱ「答え」とか書かなきゃ駄目かな。