先日の人工知能・続報

この度は人工知能研究所アクセス頂き、有り難うございます。
皆様にプレイ頂きました人工知能コンピュータは、更なる進化を
遂げるべくプログラムの修正を行います。その為6月6日を
持ちまして、このサイトは一旦クローズ致します。ただし
今秋には再開を予定しております。パワーアップした
人工知能コンピュータに是非ご期待ください。
ご不便をお掛けして誠に申し訳ございませんが、何卒ご理解の程
宜しく御願い致します。
…要するになんだったんだろうか。

  • その後、追記:id:owl:20051002:q20

*1:邪推。

どうなんだ

「キャベツ運び労役」的な宿題のすべてが賞賛さるべきものでないなんてことは改めて言うまでもないこと*1ではあるのだが、翻ってみるに、あの頃アレをやらされていて、結果論的にはよかったのかもしれないな、と思うこと(「労役」)は、結構ある。
昔、国語の授業の定番、その単元に入る前の宿題として「わからない単語をすべて辞書で調べて、ノートに書いて提出」なんていうのは、きっと今の小中高ではどこもやっていないのだろう。
私(おうる)は、この不人気な宿題をいやいやながらもきっちりやることによって、辞書を引くという作業が比較的 苦でなくなった。勿論、母親が辞書マニアであったということも影響していないわけがないのだが、ともかく、日本語の語彙についてはまあ人並み程度に解し、わからない語も躊躇無く調べることができる、という癖がついた。
その「キャベツ運び」をやらずに育った世代はこうなるのかな、というニュース。

あとで記事をクリップしようと思う。

■ というわけで。

出題例の部分だけ。統計に使用されたテストは全 75問、そのうちの 8問。すべて 5択。

<中1>重視
(1)重たいこと (2)大事だと考えること (3)目が疲れること (4)見えにくいこと (5)じっと見ること →正解:(2)
<中2>さじを投げる
(1)ひどく怒る (2)乱暴な様子 (3)非常識 (4)あきらめる (5)好き嫌いをする →正解:(4)
<中3>一目置く
(1)周囲をみわたすうちに目を留める (2)検分していた目を休める (3)大勢で特定の人物を凝視する (4)相手の目をじっと見て真意を確かめる (5)相手を自分より優れたものと認める →正解:(5)
<高1>露骨に
(1)ためらいがちに (2)おおげさに (3)あらわに (4)下品に (5)ひそかに →正解:(3)
<高2>奔走する
(1)逃げ出す (2)競争する (3)忙しく立ち回る (4)無駄な努力をする (5)大変な目にあう →正解:(3)
<高3以上>嫡流
(1)激しい流れ (2)正当な流れ (3)清らかな流れ (4)よどんだ流れ (5)亜流 →正解:(2)
<高3以上>憂える
(1)うとましく思う (2)たじろぐ (3)喜ぶ (4)心配する (5)進歩する →正解:(4)
<高3以上>懐柔する
(1)賄賂 (わいろ)をもらう (2)気持ちを落ち着ける (3)優しくいたわる (4)手なずける (5)抱きしめる →正解:(4)

反転させると正解がわかるようにしてあります。
正味な話、私(おうる)は自分のボキャブラリー(あるいはワードパワー)を「超高校級」だとは思っていない*2。しかし、これだけ親切な選択肢を付けてもらえば、語彙を曖昧にしか解していない語に関してもほぼまず推測できてしまうのではないかと感じた。少なくとも、私(おうる)はこの紹介された例題 8問に関しては、なんの躊躇もなく正答することができた。
不足しているのは、語彙力、というよりは、ひょっとしたら、正解へと辿り着く執念(あるいは意地)みたいなものなのではないか、という気さえするのだ。違うのかな。私(おうる)は自分の脳でしか考えることができないのでわからないのだが。
さらに、問題は別のところにもあるかもしれない。

「中学生レベル」の割合
 国立大私立大短大国立高専
今回調査(2005年)6%19%35%4%
1998〜2000年調査0.3%6.8%18.7%--
増加率20倍2.8倍1.9倍--
私(おうる)は、わずか 5年少々で 20倍にも増加した*3という、国立大のほうが大いに気になる。

*1:あの忌まわしき「計算ドリル」とか。私(おうる)はあれの所為で算術が苦手になったし、単純な計算にミスが多くなった。結果的に私(おうる)は工学系への道を閉ざされた。

*2:読書をしないので

*3:20倍、が数字のいたずらに見えるのであれば、「無視できるレベルが無視できないレベルになった」とでもいえばいいだろうか